Input Method (3)
やはり、人によってIMの気になる点は異なるものですね。
IMKit-Anthyをお使いのはけさんと、QPOBoxをご愛用のMobileNewsさんがコメントしてくださいました。
IMKit-Anthyの「日本語で入力したものを半角英数字に変換できない」という特徴と、POBoxの「単語+助詞の変換に弱い」という特徴は、確かにあるようですが、お二方は気にならないそうです。
たぶん、僕は、切りのいい所まで「ダー」と打ち込んでしまうタイプなので、このような趣向になったのではないかと思います。
人それぞれで面白いですね。
忘れないように、IMKit-Anthy と QPOBox のインストール手順を記録。
- IMKit-Anthy
ここやここを参考に。
ipkファイルは、全部zaurus-jaからダウンロード。
IMKitはuimと組み合わせると、多言語をサポートする環境を手に入れられるが、僕は日本語だけが欲しいので、uimを介さずに直接Anthyを使用する。
この場合、必要なのは、Anthy と IMKit-Anthy と libimkit-qpe15 の3つ。
今回、実際にダウンロードしたバージョンは、anthy-5209-1、imkit-anthy-0.4.5-1、libimkit-qpe15_0.4.5-1。
あとは、インストールして再起動するだけ。
ここを参考に。
ipkファイルは、上記サイトからダウンロードするか、zaurus-jaからダウンロード。
必要なのは、POBox Server と QPOBoxの2つ。
今回は poboxserver_1.25-7 とqpobox_0.5.2をダウンロード。
これも、インストールして再起動。
KeyHelperとの連携は
・・・
すいません。
また今度に。
ついでにKeyHelperによる他のカスタマイズもやってしまおうかと思いまして。
InputMethod(2)
先日書いた、SL-C1000標準のIMEに関する不満に関してご指摘を頂きました。
漢字単体での変換は [Fn]+[Space] でできるとのこと。
できました。
ありがとうございます。 > 通りすがりの方
ごめんなさい。 > SHARP の方
説明書、読めよ。> 自分
ということで、標準IME、IMKit-Anthy、POBox の使い心地を改めて比べてみました。
結論としては、使い方によって最適なものは異なってくるんだろうな、と思いました(結論になってない)。
僕は、レポートやら何やらの文書を電車の中やトイレでテキストとして打ち込み、PC上で整える、という使い方が多いです。
頭の中で文書を唱えながら打ち込んでゆく感じです。
こういう使い方をする僕が思った、それぞれの特徴です。
Zaurus標準のIME
- 賢い変換
前に変換したことのある節を否応なく候補の先頭に持ってくることを除けば、不満はありません。
- PCのIMEのキー操作とほとんど同じ
文章作成のメインはWindowsなので、これと似た操作感を持ってくれてるのは嬉しい。
- インライン入力
文章を考えながら打ち込む僕にとっては、インライン入力の方が望ましい
- Operaで使えない
比べてみると、良い点が浮き出てくるものですね。
IMKit-Anthy
- 辞書の語彙が多い
辞書の語彙は標準IMEよりも多いと思います。変換精度は標準IMEよりちょっと劣るけど、問題になるほどではない。
- PCのIMEのキー操作とほとんど同じ
標準のIMEと同様。
- Operaでキーボード入力ができる
これが最大のメリットかなぁ。
- 動作が重い
候補の中から目的の語を選ぶ時に、動作の重さを実感します。
さらに、変換確定後に文章が本文にダダダダっと流れ込む訳ですが、そのときにコンマ数秒待たされます。
これはインラインなので入力しかたないのですが、POBoxより明らかに重いです。
せっかちですみません。
- 日本語と英語が混合の文に弱い
PCのIMEでいうところの[F10]にあたる、日本語で打ち込んでしまったものを半角英数字で出す機能がないようです。
Zaurus標準IMEは[Fn]+0でできますし、POBoxは[Shift]+[Enter]で可能です。
IMKit-Anthyでは[Ctrl]+x→lで入力モードを変更できますが、日本語で打ち込んでしまったものを半角英数字にすることはできないみたいです。
大部分が日本語で、ところどころで半角英数字を打ち込みたいとき、
[入力モード変更]→[半角英数字で入力]→[入力モード変更]
とするよりも、
[日本語で入力]→[半角英数字に変換]
とするほうがキー操作少ないじゃないですか。
特に僕は、
[日本語で入力]→[あ、半角英数字だった]→[BS]→[入力モード変更]→[半角英数字で入力]→[入力モード変更]
となることが多いので、
[日本語で入力]→[あ、半角英数字だった]→[日本語のまま入力してしまえ]→[半角英数字に変換]
とする方が断然速かったりします。
IMKit-Anthyでも日本語で入力したものを半角英数字に変換できるということをご存じの方がいらっしゃいましたら、すみませんが教えてください。
POBox
- Operaで入力できる。
やはり、これが強みでしょう。
- 学習させると強いと思う
2日くらいしか使っていないので本領を発揮していないと思います。学習させると、非常に強力な手段になるかもしれません。
- キー操作が特殊
これも慣れれば使いやすいのでしょうが、PCでの入力がメインの僕にとってはマイナス。
- 単語+助詞の変換が面倒
大抵のIMEでは、「単語」+「助詞」の文節を入力して変換すれば、「単語」+「助詞」に分解して単語だけを変換してくれますが、
POBoxはいちいち←で戻って、単語と助詞に分解してしてやらないといけないことが多いです。
前に一度出てきた組み合わせなら良いのですが、「単語」+「助詞」の組み合わせなんぞ、いくらでもありますので。
これも、ちゃんと使えば問題ないぞ、ということをご存じの方がいらっしゃいましたら、教えて頂けますか。
以前、僕はSonyの携帯電話を使っており、この方法は気に入っていました。
が、僕のZaurusの使い方はミニPCとしての要素が強いようで、POBoxは向いていないようです。
結局、普段は標準IME、Operaを使うときだけIMKit-Anthy もしくは POBox という使い方になりそうです。
IMEの好みは実際に使ってみないと分からないですね。
ビジネス文章やメールがメインという方は、きっと僕とは違う感想を持たれるとことでしょう。
僕も、生活スタイルが変わったら、IMEの趣向も変わるかもしれません。
あ、IMKit-Anthy と POPBox の入手先とKeyHelper+InputHelper との連携を載せてないや。
次回、載せよう。
InputMethod(1)
標準の日本語入力には幾つかの不満がある。
(1)以前に変換した節を最初の候補に持ってくる。
「ひょうじゅんてきな」で変換すると最初の候補は「標準的な」。これはOK。
しかし、その後に「ひょう」とだけ打って変換すると、最初の候補は「標準的な」になる。
(2)音読みでの漢字一文字の変換が賢くない。
漢字一文字での変換ができなかったもの(カッコ内の読みで変換できなかった)
・飛(ひ)
・申(しん)
・速(そく)
・改(かい)
(3)Operaなどのソフトにおいて、キーボードで入力できない
最も不満なのが(2)
単語で変換できなかったものは、漢字一文字ずつ変換すると思うが、(2)のせいで別の読み方で変換してやらねばならず、手間がかかる。
というわけで、POBoxとIMKit-Anthyを入れてみました。
標準IME・POBox・IMKit-Anthyが共存状態。
使い心地を比べてみたいと思います。
パスワード
Zaurusでは、初期状態でパスワードが設定されていないので、suコマンドでrootになるときもパスワードが要求されない。
Zaurusには「シークレット設定」という機能があり、これを使えば暗証番号(番号だから数字だけ)を設定できる。
この暗証番号を設定すると、ターミナル上でrootになるときにパスワードを要求される。
「電源ON時に暗証番号を入力」にチェックを入れておくと、電源を入れたときに暗証番号を要求される。
パスワードといえば、linuxにはpasswdコマンドがある。
SL-C1000でも使える。
もちろん、数字だけでない複雑なパスワードが扱える。
セキュリティ関連の機能が2つ。
競合はせぬか?
うまくできているらしい。
「シークレット設定」の暗証番号の情報は/home/zaurus/Settings/Security.conf に入っている。
bash-2.05 $ cat /home/zaurus/Settings/Security.conf
[Passcode]
passcode = ← ここに暗号化されたパスワードが入る。
passcode_poweron = 0
passwd コマンドのパスワード保存先は/etc/shadow であり、ターミナルが聞いてくるパスワードはこっち。
bash-2.05 $ su ← /etc/shadowはルートのみ閲覧可。 bash-2.05 # cat /etc/shadow root: :10933:0:99999:7::: ↑ ここに 暗号化されたパスワードが入る。 ↓ zaurus: :10933:0:99999:7:::
「シークレット設定」と、passwdコマンドの挙動は次のようになっているようだ。
「シークレット設定」が暗証番号を聞いてくるときは、 /home/zaurus/Settings/Security.conf を参照する。
暗証番号を変更したときは、/home/zaurus/Settings/Security.conf に暗号化したパスワードを書き込むと同時に、/etc/shadow 中のroot とzaurusのパスワードに同じものを書き込む。
ただし、/etc/shadow にSecurity.confと異なるパスワードが既に存在するとき、zaurusのパスワードのみを変更し、root のパスワードは変更しない。
passwdコマンドは/etc/shadow 中のパスワードのみを操作し、/home/zaurus/Settings/Security.conf には全く関与しない。
ターミナルでは/etc/shadow 中のパスワードを聞いてくる。
つまり、rootユーザのパスワードはpasswdのほうが強く、zaurusのパスワードは「シークレット設定」の方が強い、ということらしい。
さて、暗証番号やパスワードを設定すると、ターミナルではrootになるときにパスワードを入れなければならないわけだが、GUI上で“ルート権限で実行する”にチェックを入れたソフトは、どうなるのか?
起動するときにパスワードを要求されるのかな。
と思ったら、何も要求されず、通常と同じように起動した。
rootしか書き込めないファイルの上書き保存も普通にできた。
これって、パスワードの意味ナイデスヨネ。
しばらくroot とかシェルとかマニアックな話が続いていたので、そろそろSL-C1000を手帳としてカスタマイズしたいと思う。
最後にsudo をインストールし、ここら辺の話を終わりにしよう。
ここからsudoをダウンロードし、インストール。
/etc/sudores にsudo を実行するユーザを追加すれば完了なのだが、直接編集せずにvisudoを使いなさい、と書いてあるから、visudoを起動。
visudo はviと同じ操作方法。
#User private specification セクションの最後の行に
zaurus ALL=(ALL)ALL
と一行付け加えて設定完了。
試しに/etc/shadow を見てみる。
bash-2.05 $ sudo cat /etc/shadow
We trust you have received the usual lecture from the local System
Administrator. It usually boils down to these two things:
#1) Respect the privacy of others.
#2) Think before you type. ←最初は心構えを教えてくれる
Password: ←zaurus ユーザのパスワードを入れる。root: :10933:0:99999:7:::
・
・
無事インストール完了したようです。
LAMY Safari
モバイル営業マンさんのブログを見てたら、LamyのSafariに関する記事が掲載されていた。
この万年筆、実は僕もお気に入り。
昨日のバイトで一緒だったロースクールのヤツも使ってた。
結構、人気あるみたいですな。
コイツはグリップの部分がカットされており、握るポジションが最適に保たれる。
ボディの色がいろいろあって、おしゃれなのもいいですね。
写真の右のヤツは、丸善丸の内本店で買ったPelikan Future。
キャップにはしっかり、Pelikanのトレードマーク。
コイツもお手軽で、しかもグッドな書き味。
もう一本、お手軽万年筆のお気に入りがあるのですが、家に置いてきた模様。
またの機会に。
ルートのシェルを変更
まず、一言。
ルートで作業するのは危険が伴いますのでくれぐれもご注意を。
昨日、suコマンドでルートになると、tabキーによる入力補完ができなくなると書きました。
なぜかというと、
bash-2.05$ su ←ルートになります # echo $SHELL ←現在のシェルを表示 /bin/sh ←こいつだそうです。でもlinuxでは/bin/shは何かのリンクです # ls -l /bin ←lsの-lオプションで属性を表示。/bin/shの正体を暴く ・ ・ lrwxrwxrwx 1 root root 3 Mar 4 16:57 sh -> ash ・ ・
sh -> ash
ということで、シェルが/bin/ashだそうです。
こいつは入力補完がないのか。
僕はbashが使いたい。
なら
というように、bashを動かしてやればよいのです。
いっそのこと、設定ファイルを変えてしまう。
ルート権限をもつようにしたZeditorで/etc/passwdを開く。
root:x:0:0:root:/home/root:bin/sh
がrootに関する情報。
あれ?rootのホームディレクトリって/root じゃないんだ。
それはおいといて、
最後の /bin/sh がデフォルトのシェルだから、
root:x:0:0:root:/home/root:bin/bash
と変えてやる。
こうしとけば、
というように、bashが動いてくれる。
これで入力補完が使える。
/etc/passwd を見てみると、
となっており、zaurusユーザもデフォルトは /bin/sh でした。
ターミナルはbashを動かすようになってるんですね。
ファイラーとエディター
ここのとこ、テンパっておりました。
また、SL-C1000いじりはじめます。
設定をいろいろ変えようと思うとルート権限でファイルをいじることが多い。
ターミナル上で su でルートになって、vi で設定ファイルをいじり、chmod や chown で属性を変えるのが基本。
しかし、su でルートになると、tabキーでコマンドの入力補完ができなくなるし、
普段からLinuxを使っている訳ではないので、 vi の操作には慣れてないし、
chmod の書き方もうろ覚えだし、いちいちhelpを呼び出すのは面倒。
と、ものぐさ太郎。
勉強がてら憶えた方が良いと思いながら、GUIに頼ってしまう。
重宝しているのが、Tree!Explorer QT と ZEditor。
設定ファイルはZEditorで編集。
何が便利って、簡易ファイラーがついててファイルを見つけやすいし、ZEditorのアイコンを長押しして“ルート権限で実行する”にチェックを入れれば、ルートしかいじれないファイルもいじれる。/etc/fstabとか。
属性の変更はTree!Explorerの出番。
これも“ルート権限で実行する”にチェックを入れておけば、自由に属性を変更できる。
普段はWindowsをつかっているから、Tree!Explorerのインターフェイスはとても分かりやすい。
属性の表示も、誰にでも分かる表示になっている。
ただ、別のソフトと連携させるには、Tree!Explorer QT Plus+という、シェアウェア版を使わなければならない。
別のソフトと連携できるファイラーにはFileLaunchがあるのだが、属性の変更はターミナル上で行うのと変わりないので、僕はTree!Explorerがお気に入り。